【Memo】

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[今年度設備投資計画発表日]
東武：05/30　西武：04/17　相鉄：05/15　東急：05/15　京急：05/18　小田急：05/10　京王：05/08　京成:05/24

[前年度設備投資計画発表日(参考)]
東武：06/01　西武：05/26　相鉄：05/09　東急：05/16　京急：05/24　小田急：04/28　京王：05/12　京成:05/24


[総評]
5月30日、関東大手私鉄8社(除：メトロ＝同・来年度までに10000系200両)すべての設備投資計画が出揃いました。
車両計画のみに着眼すると、各社の車両生産数は計307両になります。
これは、各社に所属する通勤車両(3・4ドア車)の4%にあたります。
最多は東急の97両ですが、同社は前年度に計画の変更があったため、年度単位の生産数が不明確となっています。
次点は東武で、同社は去年度より50000系列の本格的な量産を開始し、今年度もこの方針を継続していくようです。
小田急は、前年度までの大量配備があったため、少なめに感じられますが、それでも製造数は第三位です。
京王は既存車両の車齢が若いため、少数生産が続いていますが、今年度は30両とやや大目になっています。
京急・京成は例年通りの24両体制、相鉄は二年ぶりに10000系を増備、西武は新造がありません。
以下、個別に見ていきます。

＜東武＞
今年度は50000系80両投入、9000系の13号線対応改造、8000系の更新(修繕)を行います。
北部線区の3Rワンマン車投入に伴い、館林方の5050が全車離脱。同形式の営業運転は宇都宮線のみとなりました。
8000系は、就役より編成単位の廃車がありませんが、今年度は初期車を中心にかなりの離脱があると思われます。
更新第一群のいわゆる原型顔のグループ、若干残された未更新編成の動向が注目されます。

＜西武＞
今年度の増備はありません。6000系5編成の13号線対応改造が予定されています。
20000系の生産予定数は144両で、これは05年度の配備で定数を満たしています。
同社の現役車両は総じて車齢が若く、他社のような大量置換の計画はないと思われます。
車両配備の材料としては、13号線直通計画があげられます。

＜相鉄＞
10000系8両新造。5050系全廃、および7000系に編成単位での廃車が出る模様。
同社はJR･東急との直通計画が現実のものとなりつつあり、E231ベースの10000系に何らかのフィードバックがあるか注目されます。

＜東急＞
5000系列97両新造。
うち29両は、田園都市線への投入が明らかであり、残る68両は東横線7編成･目黒線2編成の可能性が濃厚です。
現在、8000系は7編成(8R*5+5R*2)で、上記の算出結果が現実的であれば、同系は今年度で全廃という見方ができます。
なお、大井町線の8000系淘汰に際し、東横線区より8590系が転属中です。
東横線の8000系列が全て置換される可能性も有り得ますので、撮影はお早めに。

＜京急＞
前年同様24両新造。内訳は不明。 N1000形により旧1000形の淘汰が進んでいます。
N1000形の生産数は100両を超え、2100形･600形を含めた同フェイスも主流になりつつあります。

＜小田急＞
今年度は3000形44両(8R*1+6R*6)新造･8000形18両(6R*3)改造を予定。
3000形の集中配備により、元営団(現メトロ)直通車である9000形が営業より離脱。
ついに、往年の小田急フェイスを継承する5000形の離脱が始まりました。

＜京王＞
今年度は9000系30両新造･7000系24両改造を予定。
前年の計画から鑑みて、9000系は30番台10R3本、7000系は8R3本と推察されます。
この増備で8R編成地下運用のキャパを超えます。ダイヤの修正があるか注目されます。

＜京成＞
今年度も3000形24両(6R*4)の増備となります。
3000形の投入により、3200形と3500形の廃車が進められています。
残る3200形が24両、また未更新の3500形も24両で、投入両数と比較すると、どちらかが全廃になる可能性があります。
(3500形の一斉廃車の可能性は、過去の状態から見てかなり低いですが)
また、成田新線の計画が控えていますが、当面は現状のまま推移していくものと思われます。